自動撮影が新しいスナップ写真の世界を提供します。

bianconero pictureFlyビアンコネロ ピクチャーフライ

pictureFly(ピクチャーフライ) は、街中や観光地に設置された外部カメラで「あなた」を撮影し、その写真をあなたのスマホのアルバムへ自動転送するアプリです。

pictureFly には「自動撮影」と「手動撮影」の2つの機能があり、自動撮影ではあなたが観光地内を歩きまわるだけで「あなたを被写体とした写真」を自然に手元のスマホのアルバムへと保存。

手動撮影ではアプリのシャッターボタンを押すことで外部カメラからの撮影写真を手元のスマホのアルバムへ保存します。pictureFly で写真を増やして、もっともっと想い出を増やしてください。

【機能1】 自動撮影

人は楽しい時ほど写真撮影を忘れがちですが、pictureFly を使うと自動的に記念写真を残すことができます。
使い方は pictureFly を起動するだけ。あとはなんの操作もいりません。
スマホがスリープ状態でも大丈夫。
pictureFly 自動撮影スポットを通過するだけで自動的に撮影が行われ、その度に手元のスマホのアルバムに写真が保存されます。

【機能2】 手動撮影

pictureFly 手動撮影スポットに近づくとスマホに通知が来ます。
近くを探すと pictureFly カメラがあるので、そちらに向かって手元の撮影ボタンをタッチ。
撮影された写真は手元のスマホのアルバムに保存されます。

カンタン操作のため、ユーザーインターフェースは画面中央の撮影ボタンのみ。この撮影ボタンも「手動撮影」用のもので、自動撮影時には一切の操作が必要ありません。

【 pictureFly の特長 】

・ 撮影担当が不要。みんなで写真に写れます。
・ 自撮り棒が不必要。まわりに迷惑をかけません。
・ スマホを他人に預ける必要なし。撮ってくれる人を探したり、盗難の心配もなし。
・ 撮影を忘れてたってOK。自動撮影がなんとかします。
・ あなたは歩き回るだけ。ID登録もダウンロードも必要なし。
・ 超簡単操作。出かける時は家族のスマホにインストールしておくのも良いかも。
・ アルバムからSNSへの投稿はいつも通りに行えます。

※画面は開発中のものであり、動作バージョンはデザインが異なります。

 

pictureFly 自動撮影 3つのポイント

auto shooting
観光地や観光施設、遊園地などにおける記念撮影を自動化します。自ら撮影しなくても、写真がどんどん増えていきます。
auto download
ID 登録やダウンロードのような複雑で面倒な作業は一切なく、自動で手元のスマホのカメラロールに転送、保存されます。
natural smile
pictureFly なら、撮影スポットに入った際に自動で撮影されるので、家族や友人たちと一緒に自然な表情が残せます。

 

pictureFly はこんなにカンタン!

 

pictureFly はみんなの不満を解決します!

自分が写っている写真は自撮りしたものばかりで、代わり映えしないなぁ…
pictureFly ならカメラスポットに入った際に自動で撮影、もっと自然な表情も残せます。
観光地の思い出にもなり、写真が増えることでSNSへの投稿アップも期待できます。
自撮りだとアングルが同じだし、背景と一緒に撮影しにくいなぁ…
pictureFly なら撮影スポットにカメラを設置しておくことで背景もきれいに入った写真が撮影できます。
また、自動撮影だけでなくアプリ側からシャッターを切ることも可能ですので、思った通りのポーズを取った写真も撮影できます。
自撮り棒って他の観光客の迷惑になってるよなぁ… しかも持ち歩くのに邪魔だし…
pictureFly 対応のカメラを設置することで、観光客が自撮り棒を使用する機会を減らせます。
他人に撮影を頼みにくいし、盗難も心配だし、スマホを人に渡したくないなぁ…
pictureFly なら自動撮影、連携カメラのシャッターを任意に切ることもできるので、スマートフォンを手放す必要もありません。
家族写真を撮影する際、シャッターを押す人が写真に入れないよ…
pictureFly なら全員が入った家族写真を撮ることが可能です。

 

 

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【書類名】明細書
【発明の名称】携帯通信端末を所持するユーザーを自動もしくは手動にて撮影する撮影及び映像配信システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信端末を所持するユーザーを自動もしくは手動にて撮影し、その携帯通信端末に自動的に撮影映像データを保存する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、特許文献1には撮影用ゲートを用い、事後に写真を閲覧・取得できる撮影システムについての技術について言及があり、その実施手段として携帯型通信端末の識別番号を組み合わせている。
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ユーザーの識別のために携帯番号のようなIDを必要とし、そのIDを管理するセンターサーバーへの事前登録を必要とし、またユーザーが来場中であることを入退出用ゲートを用いて別途判断する必要があるという欠点がある。
【0004】
特許文献2にはユーザーが携帯する無線タグが、近距離無線通信によって通信基地局と通信可能となった際に、画像サーバーが、カメラによって撮影された画像と、無線タグから取得したIDとを紐付けて管理し、外部端末からインターネットを介してダウンロードできるという技術が記載されている。
【0005】
特許文献3にも特許文献2と同様に被写体ユーザーに無線タグを携帯させ、撮影を行う技術が記載されている。
【0006】
しかしながら、特許文献2及び特許文献3に記載の技術では、まず被写体ユーザーに無線タグを配布及び回収する手間が発生し、また、撮像領域に無線タグが進入したことを検知する検出手段が追加で必要であることから撮影エリア毎の設置コストが上昇するという欠点がある。またどちらの方法も被写体が携帯するのは無線タグであり、カメラ撮影範囲に通信基地局を設置する必要があった。また、被写体は通信端末を持ち歩いているわけではない為、後日パーソナルコンピューター等の外部端末によりID・パスワードを用いて当該画像をダウンロードする必要があった。画像も長時間サーバーに残す必要があり、セキュリティの面でも不安が残るという欠点がある。
【0007】
特許文献4には近距離通信でデジタルカメラの所在を報知し、撮像データを遠距離通信で手元の機器に転送する技術が記載されている。
【0008】
しかしながら、特許文献4に記載の技術では、近距離無線通信が被写体ユーザーへの通知を目的として使用されており、カメラの撮影範囲に被写体が入っているとは限らない。本来、手動での撮影のみを念頭に置いた技術であり、自動撮影は行えない。また近距離無線通信の出力を送信元で減衰させている点で撮影ポイントにおける設置コストが上昇するという欠点もある。
【0009】
特許文献5に記載の技術は指向性を有する無線を利用した撮像範囲特定技術に関して記載されている。
【0010】
しかしながら、特許文献5に記載の技術では、撮像領域の限定に指向性を有する無線送信局を単独もしくは複数用いており、一般的な市販製品をそのまま用いることができず、また、無線の指向性は設置環境によって調整する要素が増大することから、特許文献4同様に撮影エリア毎の設置コストが上昇するという欠点がある。
【0011】
特許文献6には携帯端末と共に移動する被写体を自動的に撮影する撮影システム及び方法が記載されている。この技術は被写体が所持する携帯端末と位置管理サーバー、撮影装置、画像蓄積用サービスサーバー、画像解析サーバーにて構成される。
【0012】
しかしながら、特許文献6に記載の技術では、被写体が所持する携帯端末での測位手段としてGPSを利用しているため誤差が大きく、また位置管理サーバーを構成として必要とした。所持携帯端末と撮影装置の間は近距離無線通信にて行われるため距離が近いことは保証されるが、特許文献4同様に撮影装置の撮影領域内に被写体が写ることは保証されず、そのため画像解析サーバーも必要とした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2002−320172号公報
【特許文献2】特開2003−116127号公報
【特許文献3】特開2004−289433号公報
【特許文献4】特開2007−81621号公報
【特許文献5】特開2008−118679号公報 特許番号4382846
【特許文献6】特開2013−168886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、以上のような従来の欠点に鑑み、システムとしてより簡素な構成とした上で、撮影精度も向上させ、携帯通信端末を所持するユーザーの利便性も向上させた撮影システムを提供する事を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明では
近距離無線信号送信局と
ユーザー所持携帯通信端末と
撮影装置と
映像サーバーとからなる
映像配信システム
において、
前記近距離無線信号送信局は、撮影対象領域にユーザーが進入したことを特定する為に、暗号化された撮影条件情報を含む近距離無線信号を近距離無線通信によって送信するシステム近距離無線信号送信機能
を有し、
前記ユーザー所持携帯通信端末は、受け取った前記近距離無線信号から解読された撮影条件情報に基づいて撮影可否を判断して、当該撮影が適切な場合前記撮影装置にユーザー存在領域を撮影視野内に入れた撮影要求を撮影装置に自動もしくは手動送信するシステムクライアント管理機能
を有し、
前記撮影装置は、前記撮影要求に基づいてユーザー存在領域の撮影を行い、取得された撮影映像データを前記映像サーバーへ転送するシステムクライアント撮影機能
を有し、
前記映像サーバーは、前記撮影映像データを撮影地点及び撮影日時と紐付けた形で一定時間保管し、前記撮影映像データに対する前記ユーザー所持携帯通信端末からの撮影地点及び撮影日時を指定するダウンロード要求に応じて撮影地点及び撮影日時に対応する前記撮影映像データを前記ユーザー所持携帯通信端末に送信するシステム映像サーバー機能
を有する、
撮影及び映像配信システム
を提供する。
なお、ここで「ユーザー所持携帯通信端末」とは、ユーザーが所持する携帯通信端末を言う。
【0016】
近距離無線信号送信局はユーザーが撮影装置の撮影視野内に存在することを確認するために設置されているが、撮影装置の取付位置によっては、撮影視野外にユーザーが進入できないようなケースもある(撮影装置自体が部屋の隅に設置され、部屋の中央方向を撮影視野とする場合等)。その場合、物理的に近距離無線信号送信局が撮影装置と別の位置に無くても良いので、より簡易な設置を実現するために、近距離無線信号送信局のシステム近距離無線信号送信機能を撮影装置に組み込むことができる。当発明による撮影及び映像配信システムとしては例外的構成ではあるが、この構成を請求項2としてまとめる。
【0017】
ユーザー所持携帯通信端末が撮影映像データをダウンロードする際は携帯通信会社による通信網やWi−Fiをはじめとする無線通信にて行われるが、一般的なネットワーク構造においては、ユーザー所持携帯通信端末が撮影装置に対して直接的にアクセスすることはできない。ただし、対象施設を限定することにより対象のネットワーク構造が明らかとなる場合、且つ、ユーザー所持携帯通信端末から撮影装置へのアクセスが直接的に可能である場合は、映像サーバーを別途用意する必要性は必ずしも無く、撮影装置自体に映像サーバーのシステム映像サーバー機能を含有させることができる。この構成を請求項3としてまとめる。
【0018】
本撮影及び映像配信システムではユーザーが所持する携帯端末内に撮影映像データをほぼリアルタイムに格納することを特徴としているが、ユーザーの持つスキルによってはクラウドストレージを利用することで同様の効果と利便性を得ることができる。そのため選択的に、ユーザー所持携帯端末から映像サーバーに対してダウンロード要求が発せられた場合に、映像サーバーはユーザーのクラウドストレージに格納する機能を有す。この構成を請求項4としてまとめる。
【0019】
本撮影及び映像配信システムにおいても基本的なセキュリティは守られているが、より強固なセキュリティにするためには、近距離無線信号送信局からの送信信号を送信日時によって変化させる方法が考えられる。送信日時によって送信信号を変化させるためには、近距離無線信号送信局をより高価な構成のものに置き換える必要があるが、将来的なコストダウンを見越してこの構成を可能としておく。この構成を請求項5としてまとめる。
【0020】
本撮影及び映像配信システムにおいて、使用されるコンピュータープログラムを請求項6としてまとめる。前記システムクライアント管理機能はユーザー自身が所持するユーザー所持携帯通信端末上において実行されることでシステムとしての利便性を発揮する。ユーザー所持携帯通信端末とは、本発明では典型的には高機能携帯電話端末(いわゆるスマートフォン)を指すが、通信機能を持った携帯端末であれば腕時計型通信機器や、眼鏡型通信機器も含まれる。
【0021】
また、請求項6には、前記撮影装置の機能をパーソナルコンピューター、タブレット端末、高機能携帯電話端末(いわゆるスマートフォン)上で実現するプログラムが含まれる。請求項1のシステム構成ではシステムクライアント撮影機能を持ち、請求項2のシステム構成ではシステム近距離無線信号送信機能及びシステムクライアント撮影機能を持ち、請求項3のシステム構成ではシステムクライアント撮影機能及びシステム映像サーバー機能を持つ。
【発明の効果】
【0022】
本発明における近距離無線通信送信局が送信する情報の中には撮影装置IDの他に撮影電波強度を含む。これにより近距離無線通信送信局を中心とする指定距離半径を持つエリアを撮影エリアとすることを可能としており、近距離無線通信送信局自体の機器コストを下げ、さらに設置の自由度を上げることで、撮影エリア毎の設置コストを下げることができる。また設置後の調整作業も簡便に行うことができる。
【0023】
撮影エリア毎に設置される装置は近距離無線通信送信局と撮影装置となる。本発明では近距離無線通信送信局には一般的な製品を使用することが可能であり、また、撮影装置には専用の機器を設置しても良いし、一般的なスマートフォン端末を使用することもできる。この為、撮影エリア毎における設置コストを最小とすることができる。
【0024】
撮影装置の撮影視野内に近距離無線通信送信局が用意されている為、本発明では撮影装置の撮影視野内にユーザーがいることが保証される。これにより従来技術では必要であった指向性を持つ近距離無線送信局や、位置管理サーバー、画像解析サーバーを必要としない。システム全体を簡素化した上で、より精度の高い撮影を可能としている。
【0025】
本発明ではユーザーが所持する携帯通信端末がほぼリアルタイムで撮影映像の自動ダウンロードを行う。「その時間に」「その場所に」居ることを条件としてダウンロードが行われる為、ユーザーとしてはID・パスワード等の入力を行う必要がなく、また面倒な事前ユーザー登録も必要としない。ユーザーに求められるのは自らの所持する携帯通信端末に適したプログラム(通称アプリ)のダウンロードだけであり、ユーザーの簡便さを最大限に引き上げる。
【0026】
本発明の基本目的はユーザーの手間を簡便にすることである為、基本構成としては「ユーザーが所持する携帯通信端末への自動ダウンロード」であるが、ユーザーの持つスキルによってはクラウド技術等を用いて同じような効果が期待できる。携帯通信端末がクラウドと連携する設定が行われている場合は携帯通信端末への直接ダウンロードではなく、クラウドへの映像書き込みとしても良い。
【0027】
さらにサーバー上の蓄積画像を短時間(現在のテスト構成では最大2分間保持)で消去することが可能となり、被写体としてはセキュリティ面の不安も軽減され、また、システムとしてもより簡素にすることを可能とした。
【0028】
システムを従来技術から大幅に簡素化することで、設置をより簡便なものとし、安価に提供できるようになる。
【0029】
本システムが設置されたテーマパーク・観光地等において、ユーザーは自己の所持する携帯通信端末を所持しているだけで、ユーザーを含む家族等の写真をユーザー自身が意識しない状態で入手することが可能となる。
【0030】
従来では映像撮影の際に携帯通信端末を他人に一時的に預けたり、セルフタイマー等の機構を用いる面倒な操作が必要であったが、本システムによりユーザーは携帯通信端末を手元から離さず、またユーザー自身も撮影映像内に入ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明におけるシステム構成図である。
【図2】本発明におけるシステムの制御原理を示す模式図である。
【図3】本発明による撮影及び映像配信システムの制御の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1と図2に示すように、この実施形態における撮影及び映像配信システムは、ユーザー所持携帯通信端末A、近距離無線信号送信局B、撮影装置C、映像サーバーDから構成されている。ユーザー所持携帯通信端末A(以下単に端末Aと称する)は、被写体であるユーザーが持参する携帯通信機器であり、典型的にはスマートフォンである。端末Aが有する本発明における基本的な機能は、端末Aにインストールされたプログラム(以下アプリと称する)の実行によって実現される。近距離無線信号送信局Bは、端末Aによって受信可能な近距離無線信号を送信(ブロードキャスト)する機能を有する。近距離無線信号送信局Bは、各撮影エリア(図2では撮影エリア1,撮影エリア2,・・・で示されている)に配置されている。撮影装置Cは、各撮影エリアを撮影視野とする撮影機能と通信機能とを有する。撮影装置Cは、端末Aからの撮影要求を受信している限り、撮影を繰り返し、生成された撮影映像を映像サーバーDに転送する。映像サーバーDは、1つ以上の撮影装置Cから転送されてくる撮影映像を受け取って、一時的に格納する。格納された撮影映像は、ダウンロード要求を送ってきた端末Aに送信され、端末A内に蓄積される。
【0033】
被写体であるユーザーが撮影エリア1を離れると、このユーザーが所持する端末Aは撮影エリア1に属する近距離無線信号送信局Bからの近距離無線信号を受信しなくなる。その結果、端末Aから撮影装置Cへの新たな撮影要求の送信、及び画像サーバーDへの新たなダウンロード要求の送信は中止され、このユーザーの撮影エリア1における新たな撮影およびその撮影映像の配信は停止する。ただし、撮影エリア1内で送信されたダウンロード要求に対する映像の配信は撮影エリア1を退出した後もタイムアウトまでは続けられる。映像の配信は近距離無線通信ではなく長距離無線通信により行われる為、ユーザーが移動を継続している場合や、撮影エリアが狭い場合にも映像配信に成功する確率を高めることができる。
【0034】
撮影要求を受信した撮影装置Cは、撮影視野の撮影を行い、撮影場所情報と撮影日時情報を伴った形で映像サーバーDへと送信する。なお、撮影エリア1内に複数のユーザーが存在している場合、撮影装置Cは複数の端末Aからの撮影要求を受信する。撮影装置Cは全ての端末Aからの撮影要求に応えようとするが、撮影装置自身の連続撮影間隔は1秒程度に設定してあり(現在のテスト構成における値)、その間に複数の撮影要求を受信した場合には、撮影要求の日時と直近の撮影日時を比較し、差分が前記連続撮影間隔よりも短い場合、新しい方の撮影要求を無視する。
【0035】
端末Aが撮影要求を撮影装置Cに送信した後、端末Aは当該撮影要求に対応する映像を取得しようと映像サーバーDへダウンロード要求を送信する。ダウンロード要求には撮影装置IDと撮影要求日時の情報が暗号化された形で含有されており、ダウンロード要求を受け取った映像サーバーDはその撮影要求日時に対応した映像、もしくは撮影要求日時に最も近い日時に撮影された映像を端末Aに送信する。この構造により、1つの撮影エリア内に多数の端末Aが存在していても、全ての端末Aからのダウンロード要求に対応することが可能となる。
【0036】
撮影エリア1を立ち去ったユーザーが、撮影エリア2に入ると、この撮影エリア2に属する近距離無線信号送信局Bからの近距離無線信号に応答して、ユーザーが所持する端末Aによって撮影エリア2を撮影視野とする撮影装置Cに撮影要求が送られる。また、映像サーバーDにダウンロード要求が送られる。これにより、同様に、撮影エリア2における撮影映像がユーザーが所持する端末Aに蓄積されることになる。
【0037】
次に、図3のフローチャートを用いて、本発明における、端末Aと近距離無線信号送信局Bと撮影装置Cと映像サーバーDとにおける制御の流れの一例をより詳しく説明する。
ここでは、スマートフォンである端末Aを所持したユーザーが、テーマパークなどの観光施設に入ると、端末Aにインストールしている、本発明に基づくアプリを起動する(#A01)。このアプリの起動により、端末Aに、近距離無線信号受信部と、撮影要求送信部と、撮影映像管理部とが構築される。起動したアプリは、初期処理として、この観光施設に配置されている各撮影装置Cが撮影画像を転送する映像サーバーDのアドレスを読み出しておく(#A02)。さらに、各種フラグや係数を初期設定する(#A02)。近距離無線信号受信部は、撮影装置Cの撮影視野に対応して配置された近距離無線信号送信局Bからの暗号化された近距離無線信号を受信(#A03)し、受け取った近距離無線信号を復号化し(#A04)、近距離無線信号自体がこのテーマパーク施設に対して適切なものかどうかを判断(#A05)し、近距離無線信号内に記録された撮影電波強度と、近距離無線信号受信部が受信した受信電波強度を比較し、受信電波強度の方が強い場合に、端末Aを所持するユーザーが撮影エリア内に存在すると判断(#A06)する機能を有する。撮影要求送信部は、撮影装置Cに対して撮影視野の撮影を要求する撮影要求を送信する機能(#A07)を有する。撮影映像管理部は撮影映像管理部内において新規にダウンロードインスタンスを生成する(#A08,#A09)。前記ダウンロードインスタンスは、撮影装置Cによって取得された撮影映像を管理する映像サーバーDに対して、撮影要求によって規定される時間範囲で取得された撮影映像のダウンロードを要求するダウンロード要求を送信する(#A10)すると共に、レスポンスを待機(#A11)。撮影映像を受信し(#A12)、受信した撮影映像をメモリに格納し(#A13)、ダウンロードインスタンス自身を破棄する(#A14)機能を有する。
【0038】
全ての近距離無線信号送信局Bは、近距離無線信号を拡散する(#B02)。ユーザーが、近距離無線信号送信局Bが設けられている撮影エリアに接近すると、ユーザーが所持する端末Aがその近距離無線信号送信局Bから近距離無線信号を受信する(#A03Yes分岐)。端末Aは、近距離無線信号の受信に基づいて、この近距離無線信号を送信している近距離無線信号送信局Bに対応付けられている撮影装置Cの通信アドレス及び映像サーバーDの通信アドレスを読み込み(#A02)、撮影装置Cに撮影要求を送信する(#A07)。さらに、撮影装置Cによって生成される撮影映像のダウンロードを行うために、映像サーバーDにダウンロード要求を送信する(#A10)。これにより映像サーバーDから送られてくる撮影映像を受信して(#A12)、端末Aの内部メモリまたは外部メモリに格納する(#A13)。このステップ#A03からステップ#A14までの処理は、近距離無線信号を受信し、全ての条件を満たしている限り、繰り返される。
【0039】
撮影装置Cは、起動すると、端末Aからの撮影要求を受信したかどうかをチェックする(#C01)。撮影要求を受信した場合(#C01Yes分岐)、撮影要求が適切であるか整合性の確認を行い(#C02)、撮影が可能であるかどうかを判断し(#C03)、撮影を行い(#C04)、撮影映像を取得する(#C05)。取得した撮影映像は、映像サーバーDに転送される(#C06)。このステップ#C01から#C06までの処理は、いずれかの端末Aから撮影要求を受信している限り、繰り返される。
【0040】
映像サーバーDは、撮影装置Cから転送されてきた撮影映像を、ダウンロード要求を送信してきた端末Aに対して送信する。その際、転送されてきた撮影映像を保持する時間が設定されており、所定時間が経過した撮影映像は消去される。通常この所定時間は、数十秒から数分程度とすることで、プライバシーの安全性が担保される。このため、映像サーバーDでは、繰り返される処理において常に、転送されてきた撮影映像が所定時間を超えていないかどうかがチェックされ、撮影映像の保持時間が所定時間を超えた場合、その撮影映像(タイムアップ撮影映像)は消去される(#D01)。撮影装置Cから撮影映像を受信したかどうかチェックされ(#D02)、受信した撮影映像が一旦格納され、その撮影映像には保持時間チェックのために受信時間が割り当てられる(#D03)。次いで、端末Aからのダウンロード要求があるかどうかチェックされる(#D04)。ダウンロード要求があれば(#D04Yes分岐)、その時点で格納されている撮影映像を読み出し(#D05)、そのダウンロード要求を送信してきた端末Aに対して撮影映像を送信して(#D06)、ステップ#D01に戻る。なお、ステップ#D04のチェックで、ダウンロード要求がなければ、ステップ#D01に戻る。
【産業上の利用可能性】
【0041】
テーマパーク・観光地等への設置が考えられる。
【書類名】請求の範囲
【請求項1】
近距離無線信号送信局と
ユーザー所持携帯通信端末と
撮影装置と
映像サーバーとからなる
映像配信システム
において、
前記近距離無線信号送信局は、撮影対象領域にユーザーが進入したことを特定する為に、暗号化された撮影条件情報を含む近距離無線信号を近距離無線通信によって送信するシステム近距離無線信号送信機能
を有し、
前記ユーザー所持携帯通信端末は、受け取った前記近距離無線信号から解読された撮影条件情報に基づいて撮影可否を判断して、当該撮影が適切な場合前記撮影装置にユーザー存在領域を撮影視野内に入れた撮影要求を撮影装置に自動もしくは手動送信するシステムクライアント管理機能
を有し、
前記撮影装置は、前記撮影要求に基づいてユーザー存在領域の撮影を行い、取得された撮影映像データを前記映像サーバーへ転送するシステムクライアント撮影機能
を有し、
前記映像サーバーは、前記撮影映像データを撮影地点及び撮影日時と紐付けた形で一定時間保管し、前記撮影映像データに対する前記ユーザー所持携帯通信端末からの撮影地点及び撮影日時を指定するダウンロード要求に応じて撮影地点及び撮影日時に対応する前記撮影映像データを前記ユーザー所持携帯通信端末に送信するシステム映像サーバー機能
を有する、
撮影及び映像配信システム。
【請求項2】
請求項1記載の撮影及び映像配信システムにおいて、
前記近距離無線信号送信局と前記撮影装置に代えて、システム近距離無線信号送信機能とシステムクライアント撮影機能の両機能を併せ持つ撮影装置を有する撮影及び映像配信システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の撮影及び映像配信システムにおいて、
前記撮影装置と前記映像サーバーに代えて、システムクライアント撮影機能とシステム映像サーバー機能の両機能を併せ持つ撮影装置を有する撮影及び映像配信システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の撮影及び映像配信システムにおいて、
前記映像サーバーに代えて、
前記撮影映像データを撮影地点及び撮影日時と紐付けた形で一定時間保管し、
ユーザー所持携帯通信端末からの要求に応えてクラウドストレージに送信する
システム映像サーバー機能を持つ
映像サーバー
を有する撮影及び映像配信システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の撮影及び映像配信システムにおいて、
前記近距離無線信号送信局に代えて、
動的に暗号化情報を生成する、
システム近距離無線信号送信機能を持つ
近距離無線信号送信局
を有する撮影及び映像配信システム。
【請求項6】
近距離無線信号送信局と
ユーザー所持携帯通信端末と
撮影装置と
映像サーバーとからなる、
撮影及び映像配信システムのためのプログラム
において、
撮影対象領域にユーザーが進入したことを特定する為に、暗号化された撮影条件情報を含む近距離無線信号が近距離無線通信によって送信されるシステム近距離無線信号送信機能
と、
前記ユーザー所持携帯通信端末によって受け取られた前記近距離無線信号から解読された撮影条件情報に基づいて撮影可否を判断して、当該撮影が適切な場合前記撮影装置にユーザー存在領域を撮影視野内に入れた撮影要求を撮影装置に自動もしくは手動送信するシステムクライアント管理機能
と、
前記撮影要求に基づく前記撮影装置によるユーザー存在領域の撮影を通じて取得された撮影映像データが前記映像サーバーに転送されるシステムクライアント撮影機能
と、
前記撮影映像データが撮影地点及び撮影日時と紐付けた形で、前記映像サーバーに一定時間保管され、前記撮影映像データに対する前記ユーザー所持携帯通信端末からの撮影地点及び撮影日時を指定するダウンロード要求に応じて撮影地点及び撮影日時に対応する前記撮影映像データが前記ユーザー所持携帯通信端末に送信されるシステム映像サーバー機能
とを、
コンピューターに実現させる撮影及び映像配信システムのためのプログラム。
【書類名】要約書
携帯通信端末を所持するユーザーが外部設置撮影装置の撮影視野領域に進入した際に自動もしくは手動にて撮影を行い、撮影映像を所持携帯通信端末に直接保存するシステム及び方法を提供する。
撮影視野領域に設置された近距離無線信号送信局からの近距離無線信号をユーザー所持携帯通信端末が受信することで、外部設置撮影装置の撮影視野にユーザーが存在するものと判断し、ユーザー所持携帯通信端末が外部設置撮影装置に対し撮影要求を自動もしくは手動にて送信する。外部設置撮影装置はユーザー所持携帯通信端末からの撮影要求に応え、撮影を行い、撮影映像を転送するための映像サーバーへと映像を送信する。ユーザー所持携帯通信端末は前記撮影要求の送出後、映像サーバーへ撮影映像のダウンロード要求を行い、ネットワークを介する形でダウンロードし、ユーザー所持携帯通信端末内へと自動的に保存する。